秋田県立西仙北高等学校校訓「向学 友愛 強健」

校長挨拶

　秋田県立西仙北高等学校ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
　本校は昭和４０（１９６５）年、旧西仙北町の皆様の独立高校設立へ注いだ熱意が実り、大綱引きで有名な刈和野の地に誕生しました。以来、地域とのつながりを大切にし、地域に支えられながら歴史を重ね、今年で創立５９年を迎えます。卒業生は７千名を超え、県内外の幅広い分野で活躍しております。
　「向学・友愛・強健」の校訓のもと、「変化の時代を心豊かにたくましく生き、社会貢献できる人材の育成」を教育目標に掲げて、地域と共に歩み、未来を拓く学校として、生徒の主体的な活動を重視しながら、学習活動活動や部活動に加えて、重要無形民俗文化財「刈和野の大綱引き」に代表される地域諸行事への参加や、地域の清掃活動や福祉施設訪問をはじめとするボランティア活動など、地域に根ざした活動にも積極的に取り組んでおります。
　学習面では、「ビジネスコース」「ライフデザインコース」「文理総合コース」の三つのコースを設置し、生徒の多様な進路希望に応えるとともに、習熟度別学習や少人数学習を導入するなど、一人一人を大切にしたきめ細やかなキャリア教育、学習指導を行っております。そうした個々を大切にする指導は、4年制大学（国公立大、私立大）や短期大学、各種専門学校などへの進学、各種公務員や民間企業への就職と多様な進路決定につながっています。また、一昨年度からは、持続可能な地域社会の創り手の育成を目指した学校設定教科「地域探究」を開設し、地域の諸課題を多角的に探究して地域の新たな魅力を発掘したり、地域の望ましいあり方を提示するなど、広く成果を発表しており、今年度も探究活動を継続・発展させていきます。
　さらには、昨年度からは学校運営協議会を設立してコミュニティ・スクール（ＣＳ）となり、地域との結びつきを一層密なものとし、地域がもつさまざまな力を積極的に活かして、教育活動の更なる深化と充実を図って特色ある学校づくりを進めております。
　本校の特色ある教育活動の一つ「デンマーク社会福祉研修」も、地域の皆様のご支援のもと、これまでに２４回実施されています。短期留学を行って北欧の教育や文化を学び、社会福祉などの施設見学やホームステイなど、貴重な経験をしており、その研修成果は校内外で発表しております、また、表現力を養い、自主性を磨くことなどを目的に、私服でも登校してよい「西高カジュアルデー」は、県内高校で唯一の取り組みとして昨年度は四季に合わせて４回実施しました。
　本校では、このように特色ある多様な学びを通じて、地域はもとより広く社会や世界ともつながり、異年代の人々とも交流することによって生徒の能力を伸長させ、豊かな人間性を育んでいます。
　これまでも、そしてこれからも、地域と共に歩み、社会貢献できる人材育成を目指し、生徒一人一人が輝く学校づくりを推進してまいります。皆様には、本校の教育活動に一層のご理解とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 令和６年４月１日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　秋田県立西仙北高等学校
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 校　長　　栗原　 渉